電子システム技術部

高品質な二輪車の
メインECUで
未来の社会に貢献する

二輪車向け電子制御装置（メインECU）の開発および設計をする部署です。
メインECUとは、点火時期、燃料噴射量を最適に制御する二輪車用電子制御装置のことです。この装置によってエンジンの高出力化、燃費向上、排気ガスのクリーン化に貢献しています。

電子システム技術部が開発・設計を行っているメインECUは、「制御仕様・ソフトウェア・ハードウェア」3つの分野で最適解を提供しています。
性能向上と環境負荷低減の両立を目指した、未来の企画を進めています。

四輪車に比べて安価な二輪車は、新興国の主要な移動手段としての役割が近年確立されつつあります。
特に世界最大の二輪車大国であるインドの二輪車販売台数は年間2,000万台を突破しており、
周りのアジア諸国を含めてさらなる需要拡大が期待できます。

また四輪車と同様に、二輪車も電動化が進んでいます。
全世界で厳格化する環境規制を背景に、政策的に電動バイクを普及させようという動きがあることや、
量産効果による価格の低下、充電インフラの整備が追い風となり、
2025年の電動バイク世界生産台数は170万台まで伸張すると予測されています。

これらのような理由から、デンソートリムの中で私たちに求められる役割は非常に重要なものです。
開発・設計した製品を通して、未来の社会に貢献していきたいと考えています。

ACG技術部

世界中のライダーへ
快適な移動を提供する

ACG技術部は、二輪車向け回転機(発電・始動機)の開発、設計をする部署です。
主に次の2つを取り扱っています。

ACジェネレータ
永久磁石を用いた、二輪車用発電機です。
ACジェネレータで発生させた電気でバッテリーを充電し、
外周の突起とセンサにより発生した信号をECUに送り
エンジンの最適制御に貢献します。

アイドルストップ用スタータジェネレータ
ACジェネレータにスタータ機能を追加し、
バッテリー充電と共にエンジン始動機能を持つ製品です。
アイドリングストップ付小型スクータ車両に搭載し燃費向上に貢献します。

市場ニーズ・業界動向を先取りした商品を企画することが私たちの仕事です。
CAEと基礎実験により製品を設計し、
車両メーカーにプレゼンしてビジネスを獲得します。
量産に向けての図面の作成は生産技術部と連携し、試作品評価により設計結果を検証します。
ACジェネレータやアイドルストップ用スタータジェネレータのほとんどが、現在は海外で製造しており、
ACG技術部の仕事は世界中のライダーの快適な移動に貢献しています。

ACG技術部は、デンソートリム初の開発・設計部署です。
当初は製造拠点としての役割が色濃かった当社ですが、2000年には当部署の前身である設計機能もデンソーから移管され、
研究・開発から製造までの一貫体制を確立し、ACジェネレータはデンソートリムを代表する製品になりました。
また、コイル材質にアルミ線を使用した世界初の製品を開発するなど、技術力の向上にも余念はありません。

二輪も四輪と同様に、将来EV化の進展が予想されます。
世界初製品を産み出した経験とノウハウを武器に、
これからも世界基準の製品を世に送り続けたいと思っています。